ハイスペ上司の好きなひと
「心配しなくても、私は航くん以外好きになったりなんかしない。…これからずっと、愛してるのは航くんだけだよ」
優しい声色で言う紫に、航輝の顔がゆっくりと上がる。
「…本当か?」
「うん。航くん以上にかっこいい人なんていないもん」
「紫…」
「航くんだって、もう他に好きな人作っちゃだめだからね?」
努めて明るく、おどけたように紫が言うと航輝は静かな顔のまま、首を振った。
「それこそあり得ない。…こんなに好きになれるのは、紫だけだ」
再び唇が重なり、しばしの後に糸を引きながらゆっくりと離された。
「これからも、俺だけの君でいてくれ」
熱い視線は紫だけを見つめ、愛の言葉は確かに紫の胸に染み渡った。それら全てに幸せを感じ、紫は目を細めて笑った。
「うん。…ずっと大好きだよ。航くん」
心からの言葉を伝え合い、紫は航輝の額に自身のそれを重ね、互いに笑い合った。