彩度beige
一葉くんが一緒だと、普段通りというのは難しい。
どうしたって緊張してしまい、ぎこちない感じで店内をうろうろしていると、後ろから、ちょんちょん、と肩を軽くたたかれた。
「水谷さん、こういうの好き?」
振り向くと、一葉くんは猫かクマであろう、モフモフとしたぬいぐるみを右手に持っていた。
わっ、と、私は目を輝かせる。
「う、うん!好き」
手のひらサイズのぬいぐるみ。
モフモフとした茶色い毛に、つぶらな瞳が隠れてる。
手足が短く、しっぽはなんともいえない微妙な長さだ。
(か、かわいい・・・!!ひとりだったら発狂しそうなかわいさだわ・・・!!)
一葉くんの前なので、なんとか興奮を抑えているけれど。
触りたくって、私はうずうずしてしまう。
「・・・はい」
一葉くんはクスッと笑い、私にぬいぐるみを渡してくれた。
受け取った猫かクマであろうぬいぐるみが、私の両手にすっぽり収まる。
(わ、わあ・・・、かわいい・・・!!)
なんともいえないフォルムと表情とモフモフ感。
ぬいぐるみを見つめながら心の中で騒いでいると、一葉くんがふっと笑った。
「こういうものが好きなんだ?」
「・・・う、うん。年甲斐もなくって思うけど」
「なんで。好きなものってずっと好きでしょ?別に、いくつだからとか関係ないよ」
一葉くんが微笑んだ。
その表情に私はドキッとしながらも、同時にとてもホッとした。
(一葉くんは、そう思っている人なんだ・・・)
好きなものを、ずっと変わらず好きでいい。
敦也と別れて、自分でもそう思えるようになってきてはいたけれど、一葉くんに言われると、より一層嬉しくなった。
そこから、緊張が少し和らいだので、さっきより、じっくりと店内を見られるようになってきた。
「これかわいい」「確かに」なんて、2人で会話も交わしつつ。
(・・・そういえば、雑貨屋さんに男の人と来るなんて、生まれて初めてかもしれないな・・・)
敦也とは、一度だけ「Lynx」のお店の前まで来たことはある。
けれど、「恥ずかしいから外で待ってる」と敦也が言ったので、お店の中にはひとりで入っていったんだ。
敦也を待たせていると思うと、気になってゆっくり見ることができなくて、あの時はすぐにお店を出たっけな。
だけど・・・。
どうしたって緊張してしまい、ぎこちない感じで店内をうろうろしていると、後ろから、ちょんちょん、と肩を軽くたたかれた。
「水谷さん、こういうの好き?」
振り向くと、一葉くんは猫かクマであろう、モフモフとしたぬいぐるみを右手に持っていた。
わっ、と、私は目を輝かせる。
「う、うん!好き」
手のひらサイズのぬいぐるみ。
モフモフとした茶色い毛に、つぶらな瞳が隠れてる。
手足が短く、しっぽはなんともいえない微妙な長さだ。
(か、かわいい・・・!!ひとりだったら発狂しそうなかわいさだわ・・・!!)
一葉くんの前なので、なんとか興奮を抑えているけれど。
触りたくって、私はうずうずしてしまう。
「・・・はい」
一葉くんはクスッと笑い、私にぬいぐるみを渡してくれた。
受け取った猫かクマであろうぬいぐるみが、私の両手にすっぽり収まる。
(わ、わあ・・・、かわいい・・・!!)
なんともいえないフォルムと表情とモフモフ感。
ぬいぐるみを見つめながら心の中で騒いでいると、一葉くんがふっと笑った。
「こういうものが好きなんだ?」
「・・・う、うん。年甲斐もなくって思うけど」
「なんで。好きなものってずっと好きでしょ?別に、いくつだからとか関係ないよ」
一葉くんが微笑んだ。
その表情に私はドキッとしながらも、同時にとてもホッとした。
(一葉くんは、そう思っている人なんだ・・・)
好きなものを、ずっと変わらず好きでいい。
敦也と別れて、自分でもそう思えるようになってきてはいたけれど、一葉くんに言われると、より一層嬉しくなった。
そこから、緊張が少し和らいだので、さっきより、じっくりと店内を見られるようになってきた。
「これかわいい」「確かに」なんて、2人で会話も交わしつつ。
(・・・そういえば、雑貨屋さんに男の人と来るなんて、生まれて初めてかもしれないな・・・)
敦也とは、一度だけ「Lynx」のお店の前まで来たことはある。
けれど、「恥ずかしいから外で待ってる」と敦也が言ったので、お店の中にはひとりで入っていったんだ。
敦也を待たせていると思うと、気になってゆっくり見ることができなくて、あの時はすぐにお店を出たっけな。
だけど・・・。