彩度beige
シマエナガのスリッパを、じっと眺めている一葉くんの横顔を見ながら考える。
一葉くんは、こういうお店が恥ずかしいとかはなさそうで・・・、むしろ、かわいいものが好きそうな。
「・・・あっ!そうだわ衣緒ちゃん。衣緒ちゃんが好きそうなもの入荷してるの」
ふいに智津さんに声をかけられて、一葉くんと一緒に手招きされた場所へと進む。
すると、アクセサリーコーナーに、かわいい猫モチーフの新作が。
「わ、かわいい」
さっきから、それしか言っていない気がするのだけれど。
かわいいものは、やっぱり「かわいい」と反応してしまう。
「ほら、衣緒ちゃん何年か前に、イヤリング買っていったじゃない?あれ作ったのと同じ作家さんの作品だよ」
「・・・ああ!」
数年前に購入した、猫モチーフのイヤリング。
最近は、自分にはもうかわいすぎるかな・・・と思い、全然つけていなかった。
なので、すっかり忘れていたけれど・・・、確かに、あのイヤリングと似た雰囲気のあるアクセサリーは、同じ作家さんのものだと思った。
「ふふ、かわいいでしょ」
「はい!・・・でも、私にはもう、やっぱりかわいすぎるかな・・・」
棚の上にお行儀よく並んでいる、猫モチーフのネックレスやイヤリングたち。
特に、王冠をかぶった猫のネックレスはとてもかわいいなと惹かれたけれど、今の自分がつけるには、似合わないものだと思った。
「あら、そんなことないわよお。衣緒ちゃんかわいいものがとても似合うし・・・、特にこれなんか、『大人かわいい』って感じがしない?」
そう言って、智津さんは王冠をかぶった猫のネックレスを私の首元にあてがった。
そして、「ほら似合う。ねえ?」と一葉くんに同意を求めると、一葉くんは、「そうですね」と言って笑った。
「似合うと思う」
「!」
「ほら!彼氏だってそう言っている~」
にやにやしている智津さんに、「だから彼氏じゃないですよ!!」と、反論しようと思ったけれど、一葉くんの笑顔にドキドキとして、落ち着かなくて、うまく反論できる余裕がなかった。
一葉くんにそんなふうに言われたら、買おうかなって考えてしまうじゃないか。
「・・・・・・」
(・・・とはいえ・・・)
だけどやっぱり勇気がいるな、どうしよう・・・と、ネックレスを見つめる私。
すると、一葉くんがひょいっとそれを手に取った。
一葉くんは、こういうお店が恥ずかしいとかはなさそうで・・・、むしろ、かわいいものが好きそうな。
「・・・あっ!そうだわ衣緒ちゃん。衣緒ちゃんが好きそうなもの入荷してるの」
ふいに智津さんに声をかけられて、一葉くんと一緒に手招きされた場所へと進む。
すると、アクセサリーコーナーに、かわいい猫モチーフの新作が。
「わ、かわいい」
さっきから、それしか言っていない気がするのだけれど。
かわいいものは、やっぱり「かわいい」と反応してしまう。
「ほら、衣緒ちゃん何年か前に、イヤリング買っていったじゃない?あれ作ったのと同じ作家さんの作品だよ」
「・・・ああ!」
数年前に購入した、猫モチーフのイヤリング。
最近は、自分にはもうかわいすぎるかな・・・と思い、全然つけていなかった。
なので、すっかり忘れていたけれど・・・、確かに、あのイヤリングと似た雰囲気のあるアクセサリーは、同じ作家さんのものだと思った。
「ふふ、かわいいでしょ」
「はい!・・・でも、私にはもう、やっぱりかわいすぎるかな・・・」
棚の上にお行儀よく並んでいる、猫モチーフのネックレスやイヤリングたち。
特に、王冠をかぶった猫のネックレスはとてもかわいいなと惹かれたけれど、今の自分がつけるには、似合わないものだと思った。
「あら、そんなことないわよお。衣緒ちゃんかわいいものがとても似合うし・・・、特にこれなんか、『大人かわいい』って感じがしない?」
そう言って、智津さんは王冠をかぶった猫のネックレスを私の首元にあてがった。
そして、「ほら似合う。ねえ?」と一葉くんに同意を求めると、一葉くんは、「そうですね」と言って笑った。
「似合うと思う」
「!」
「ほら!彼氏だってそう言っている~」
にやにやしている智津さんに、「だから彼氏じゃないですよ!!」と、反論しようと思ったけれど、一葉くんの笑顔にドキドキとして、落ち着かなくて、うまく反論できる余裕がなかった。
一葉くんにそんなふうに言われたら、買おうかなって考えてしまうじゃないか。
「・・・・・・」
(・・・とはいえ・・・)
だけどやっぱり勇気がいるな、どうしよう・・・と、ネックレスを見つめる私。
すると、一葉くんがひょいっとそれを手に取った。