彩度beige
「スピカ」のオーナー夫妻、尚道さんと紀代子さんに「Vulpecula」の仕事の話をすると、「すごい!」「がんばって!!」と、応援をしていただいた。

とはいえ、「Vulpecula」の仕事は一時的なものであるわけだから、「スピカ」でのパートの仕事は今まで通り。

月火木金、私はいつもと変わらない。

けれど、尚道さんと紀代子さんは、「Vulpecula」の仕事が入ったら、そちらを優先して構わない、直前の変更もOKだし、勤務日はいつでも調整できるから、気軽に相談してねと言ってくれた。

本当に・・・ずっと味方でいてくれて、私を応援してくれている尚道さんと紀代子さんには、いつか恩返しができたらいいなと思う。


(紀代子さんが『いつか「Vulpecula」に泊まってみたい』と言っていたから、宿泊のプレゼントでもできるといいけれど・・・)


「Vupecula」の宿泊料金は、最低でも、一般的なホテルよりもかなり高額だ。

それを尚道さんと紀代子さんの2人分・・・と考えると、気軽にプレゼントなんてできないけれど、それを目標、ぐらいにはしたいと思う。





ーーー『作家と暮らす非日常』。

企画の初回の打ち合わせは、翌週の水曜日の午後に決まった。

私の予定に合わせてくれたようだけど、ホテル側としても都合がいいとのことだった。

打ち合わせには、ホテル側の担当者2名と、企画の発案者でもある一葉くんが同席予定。

一葉くんがいるのはとても安心なのだけどーーー、ほぼ初めての場所、初めての人たちと慣れない仕事をすることは、やっぱり緊張してしまう。

しかも・・・、一葉くん以外の担当者には、歓迎されていない可能性だって否定はできない。


(大丈夫かな・・・・・・)


未知の世界の挑戦に、楽しみはもちろんあるけれど。

今は不安が大きくて、私は、ドキドキしながらその日を迎えた。







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