彩度beige
(へ!?)
「そ、そうですね・・・」
この状況で、及河さんに突然得意料理を質問されるとは思っていなかった。
けれど、きっと、これは雑談の一種なのだろう。
うん、きっと、そうだろう。
深く考えないようにして、私は答えることにする。
「得意なのは餃子とかハンバーグとか・・・、ひき肉を使った料理が多いです」
「・・・、ひき肉ですか。それは、具材をアレンジしやすいから、ということもあるのでしょうか」
「・・・そ、そうですね・・・。あまり意識したことはないんですけれど・・・、言われてみれば、色々な食材と混ぜ合わせることができるので、味付けとか、形を好きなように変えられるのは楽しいです」
「・・・なるほど。工夫がお好きなのですね」
ふむふむ、といった様子で頷くと、及河さんは手元の紙にメモをとる。
な、なぜメモを!?
私の得意料理についてをメモする必要があるのかな!?と思ったけれど、及河さんに、そんなツッコミを入れられる私じゃなかった。
「では・・・、この際だから私からもすみません。料理以外に、なにか趣味はありますか?」
続いて、左斜め前に座っている瀧澤さんからも質問が。
今度は、他の趣味についての話・・・。
瀧澤さんは、妙に真剣だ。
「楽しく雑談」という感じではなくて、どちらかというと、面接を受けているかのような感覚になる。
若干ドキドキしながらも、とりあえず、質問にはきちんと答えることにする。
「雑貨屋さんを見て回ったり、カフェ巡りをするのが好きです。読書も好きな方ですね・・・」
「・・・、読書ですか。好きな作家はいらっしゃる?」
「はい。ええと・・・、はるかわこすずさんの本はよく読みます」
「はるかわ・・・、ああ!今年、『書店屋さん大賞』を取った方ですね。・・・とすると・・・、もしかして、夏畑檸檬さんもお好きでは?」
「は、はい。黒猫シリーズは全巻持っています」
「やっぱり。おもしろいですよね。あれは私も全巻読みました。・・・なるほど。ということは、クセが強い印象の、ミステリー要素の詰まった現代ファンタジー系がお好き、と・・・」
呟きながら、瀧澤さんが・・・、及河さんもメモをとっている。
(な、なんだろう・・・)
この、今の状況は。
仲良くなるための雑談、というよりも、やはり面接のような・・・、何かをチェックされているような雰囲気だ。
もしかして、今回の仕事仲間としてふさわしいかどうかということを、見定められているのだろうか・・・。
(でも、それならクリエイターに関することとか、アート作品についてとか、ホテルやサービスについての知識を聞かれそうな気がするけれど・・・)
不思議に思いつつ、その後も、瀧澤さんと及河さんにいくつか質問をされてその都度答えた。
その内容は、私の好きな飲食店や、好きな街・・・、好きなコスメやファッションブランドについてなど、変わらず雑談のようなものだったけど、質問を受ける感覚は、やはり面接のような感じに思った。
「そ、そうですね・・・」
この状況で、及河さんに突然得意料理を質問されるとは思っていなかった。
けれど、きっと、これは雑談の一種なのだろう。
うん、きっと、そうだろう。
深く考えないようにして、私は答えることにする。
「得意なのは餃子とかハンバーグとか・・・、ひき肉を使った料理が多いです」
「・・・、ひき肉ですか。それは、具材をアレンジしやすいから、ということもあるのでしょうか」
「・・・そ、そうですね・・・。あまり意識したことはないんですけれど・・・、言われてみれば、色々な食材と混ぜ合わせることができるので、味付けとか、形を好きなように変えられるのは楽しいです」
「・・・なるほど。工夫がお好きなのですね」
ふむふむ、といった様子で頷くと、及河さんは手元の紙にメモをとる。
な、なぜメモを!?
私の得意料理についてをメモする必要があるのかな!?と思ったけれど、及河さんに、そんなツッコミを入れられる私じゃなかった。
「では・・・、この際だから私からもすみません。料理以外に、なにか趣味はありますか?」
続いて、左斜め前に座っている瀧澤さんからも質問が。
今度は、他の趣味についての話・・・。
瀧澤さんは、妙に真剣だ。
「楽しく雑談」という感じではなくて、どちらかというと、面接を受けているかのような感覚になる。
若干ドキドキしながらも、とりあえず、質問にはきちんと答えることにする。
「雑貨屋さんを見て回ったり、カフェ巡りをするのが好きです。読書も好きな方ですね・・・」
「・・・、読書ですか。好きな作家はいらっしゃる?」
「はい。ええと・・・、はるかわこすずさんの本はよく読みます」
「はるかわ・・・、ああ!今年、『書店屋さん大賞』を取った方ですね。・・・とすると・・・、もしかして、夏畑檸檬さんもお好きでは?」
「は、はい。黒猫シリーズは全巻持っています」
「やっぱり。おもしろいですよね。あれは私も全巻読みました。・・・なるほど。ということは、クセが強い印象の、ミステリー要素の詰まった現代ファンタジー系がお好き、と・・・」
呟きながら、瀧澤さんが・・・、及河さんもメモをとっている。
(な、なんだろう・・・)
この、今の状況は。
仲良くなるための雑談、というよりも、やはり面接のような・・・、何かをチェックされているような雰囲気だ。
もしかして、今回の仕事仲間としてふさわしいかどうかということを、見定められているのだろうか・・・。
(でも、それならクリエイターに関することとか、アート作品についてとか、ホテルやサービスについての知識を聞かれそうな気がするけれど・・・)
不思議に思いつつ、その後も、瀧澤さんと及河さんにいくつか質問をされてその都度答えた。
その内容は、私の好きな飲食店や、好きな街・・・、好きなコスメやファッションブランドについてなど、変わらず雑談のようなものだったけど、質問を受ける感覚は、やはり面接のような感じに思った。