彩度beige
そこから、一葉くんも加わっての会議を再開。

重要なことを確認し合い、これからのことを決めていく。

「・・・では、水谷さんは先ほどお伝えしたサイトに出店しているクリエイターのチェックをお願いします」

「はい」

「別にお渡しした資料には、近々近隣で開催予定のハンドメイドイベントをピックアップしていますので、できるだけ足を運んでみてください。特に、『.Fes』は全国からクリエイターが集まるかなり大きなイベントなので、こちらには必ず行くようにしてください」

「わかりました」

「イベントには、支配人もなるべく同行するとのことなので・・・」と、日程などの詳細は、私と一葉くんとで相談して決めるように説明をされて頷いた。

「・・・あとは、そうですね・・・、その他にも、街で偶然見かけた作品ですとか、気になるクリエイターがいたら私の方までお知らせください。こちらでも、色々と調べてみますので」

「わかりました。よろしくお願いします」


(・・・と、軽く返事をしたものの・・・)


渡された資料とメモを見返して、内心、私はかなりドキドキしていた。

チェックしてほしい、と言われたサイトはいくつかあって、いずれも多くのクリエイターが登録しているハンドメイドの販売サイト。

多いサイトは何十万人というクリエイターが登録しているようなので、そこから今回の企画に合う作家さんを探すということは、なかなかに、至難の業ではないかと思った。


(条件を絞って検索をかければ・・・、いや、そうだとしても、ものすごい数の作品が検索に上がってくるような・・・)


それに、ピックアップされたイベントも、1つや2つじゃない数だ。

これにできるだけ足を運んで見て回る・・・、ということも、かなり大変な仕事になりそうだった。


(・・・)


できるかな、と、何度目かの不安を感じる。

そのたびに、大丈夫、頑張ろう、と、なんとか自分を励ましていく。


(・・・そうだ。『Lynx』の智津さんにも話を聞いてみようかな)


智津さんは、雑貨店を長年にわたって一人で経営している方だ。

たくさんのクリエイターとお付き合いもあると思うから、作家さんの探し方などは、智津さんなりの方法があるかもしれない。
< 69 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop