彩度beige
跡取りとしてのプレッシャーはもちろんだけど・・・、後ろめたく感じるような・・・そんな気持ちもあるのだろうか。
年齢も、言われたくなかったかもしれない。
ひとまず話の流れを変えなくては・・・と、「ところで!」と、緋山くんに問いかける。
「ここにある器って、全部、緋山くんが作ったの?」
当然、これは確認したいことだった。
目の前に並んでいる、温かみのある器たち。
テイストは似ている気がするけれど・・・、全部、緋山くんの作品だろうか。
「うん、そう。ほんとはこのイベント用にもっと作りたかったんだけど・・・、俺一人だし、このぐらいが精一杯で」
どっしりとした、手に馴染みやすそうなマグカップ。
お茶碗のような器や平たいお皿。
ほとんどが青い色の器だけれど、白や茶色の器もいくつかあった。
「・・・そうなんだね・・・、でも、こんなに1人で作ってすごいと思う。さっき、一葉くんとも素敵な器だねって話してたんだよ」
「マジで?それは嬉しい」
そう言うと、緋山くんは心から嬉しそうな顔をした。
作家さんにこういう気持ちを伝えられるのは私も嬉しい。
「・・・でも、いつから陶芸やってたの?高校時代には興味もなさそうだったけど・・・」
高校時代の彼の姿を思い出す。
「だよなあ」と、緋山くんは苦笑い。
「あの頃はサッカー一筋だったしなー。それでスポーツ推薦で大学行って・・・。陶芸やるなんて、俺自身も全く思ってなかったわ」
「・・・、サッカー部・・・」
なぜか絶望的な雰囲気で、一葉くんがぼそっと呟いた。
緋山くんは特にそれを気にすることもなく、そのまま話を続けてく。
「大学時代に趣味で始めたんだよ。同じ大学で器つくってる子がいてさ。おもしろそうだなーって軽い気持ちで俺も始めて。そうしたら、まんまとハマったっていう」
「そうなんだ。同じ大学・・・って、サークル?芸術学部にいた子とか?」
「芸術学部にいた子だよ。当時の彼女だったんだけど・・・、って、元奥さんて言った方が正確か」
ははは、と苦笑いをする緋山くん。
その情報に、私は「え!」と驚いた。
「元奥さんて・・・、もしかして、緋山くんもバツイチなの?」
「え?・・・、『も』ってことは・・・、なんだ、水谷もバツイチか」
(・・・あっ!思わず・・・!)
「マジか」と言って、緋山くんがカラリと笑う。
その表情に、高校時代の彼の姿が重なった。
年齢も、言われたくなかったかもしれない。
ひとまず話の流れを変えなくては・・・と、「ところで!」と、緋山くんに問いかける。
「ここにある器って、全部、緋山くんが作ったの?」
当然、これは確認したいことだった。
目の前に並んでいる、温かみのある器たち。
テイストは似ている気がするけれど・・・、全部、緋山くんの作品だろうか。
「うん、そう。ほんとはこのイベント用にもっと作りたかったんだけど・・・、俺一人だし、このぐらいが精一杯で」
どっしりとした、手に馴染みやすそうなマグカップ。
お茶碗のような器や平たいお皿。
ほとんどが青い色の器だけれど、白や茶色の器もいくつかあった。
「・・・そうなんだね・・・、でも、こんなに1人で作ってすごいと思う。さっき、一葉くんとも素敵な器だねって話してたんだよ」
「マジで?それは嬉しい」
そう言うと、緋山くんは心から嬉しそうな顔をした。
作家さんにこういう気持ちを伝えられるのは私も嬉しい。
「・・・でも、いつから陶芸やってたの?高校時代には興味もなさそうだったけど・・・」
高校時代の彼の姿を思い出す。
「だよなあ」と、緋山くんは苦笑い。
「あの頃はサッカー一筋だったしなー。それでスポーツ推薦で大学行って・・・。陶芸やるなんて、俺自身も全く思ってなかったわ」
「・・・、サッカー部・・・」
なぜか絶望的な雰囲気で、一葉くんがぼそっと呟いた。
緋山くんは特にそれを気にすることもなく、そのまま話を続けてく。
「大学時代に趣味で始めたんだよ。同じ大学で器つくってる子がいてさ。おもしろそうだなーって軽い気持ちで俺も始めて。そうしたら、まんまとハマったっていう」
「そうなんだ。同じ大学・・・って、サークル?芸術学部にいた子とか?」
「芸術学部にいた子だよ。当時の彼女だったんだけど・・・、って、元奥さんて言った方が正確か」
ははは、と苦笑いをする緋山くん。
その情報に、私は「え!」と驚いた。
「元奥さんて・・・、もしかして、緋山くんもバツイチなの?」
「え?・・・、『も』ってことは・・・、なんだ、水谷もバツイチか」
(・・・あっ!思わず・・・!)
「マジか」と言って、緋山くんがカラリと笑う。
その表情に、高校時代の彼の姿が重なった。