日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。

 *

 何がどうなっているんだ?

 俺はアメリアに連れられて屋敷の地下室に来ていた。

 自分の屋敷にこんな地下室があるなんて聞いていない。しかもアメリアにお姫様抱っこをされるとか、意味が分からない。情けなくて涙が出そうだ。そんな俺を無視して、アメリアは自分の部下のような者達に指示を出している。

 これはどういう状況なんだ。

「ライナー様、魔方陣の上に立って下さい」

「これは?」

「王城への転移魔方陣です」

 そんなものがここにあるなんて聞いていない。俺がそう言う前に、魔方陣は発動し、一瞬で王城に到着した。驚きで固まる俺の方に振り返ったアメリアは早口でこういった。

「ライナー様、ここからは別行動です」

 待って、と俺が言うよりも早く、アメリアは俺の前から消えた。

「消えた……」

 俺は今、俺の出来ることをしよう。

 すぐに気持ちを切り替え、アーサーの元へと急いだ。


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