日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。

 アメリアが右足に力を込めた時だった。

「アーサー!リリーナ嬢!」

 何とも言えないタイミングで、ライナー様がやって来た。思わず皆がそちらに視線を移す。そのすきに、刺客がリリーナ嬢を抱えて窓に向かって走り出してしまった。

 しまった!

 私は服の中から釣り糸のような細く強度のあるテグスを取り出すと、刺客に向かって投げつけた。するとそれは刺客の腕に見事に巻き付き、その動きを止める。グッと手に力を入れ、自分の方へ引き込むと、刺客がバランスを崩した。チャンスと思った私は前に飛び出す。しかし刺客もバカでは無い。自分が傷つけられた時に発動する魔法を発動させた。

 ドゴンッという爆発音と共に爆風がやって来る。

 私は自分では無くリリーナ嬢に結界を張り、自分は刺客からの攻撃をもろに受けてしまう。

 ドンッという衝撃で体が後ろに吹っ飛び、壁に体を強打させてしまった。

「ぐはっ……」

 思わず苦痛により声を漏らしてしまうと、ライナー様の悲鳴のような声が聞こえた。今の一撃で隠密の魔法が解除されてしまったらしい。

「アメリア!」




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