日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。
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刺客騒動から数時間後、夜も遅くなってから、謁見の間に刺客と遭遇したメンバーが集められていた。
「お前達に怪我が無くて本当に良かった」
陛下がそう言って、アーサー殿下達に声を掛けた。しかしアーサー殿下は未だに震えているリリーナ嬢を心配して、それどころでは無い様子だった。その横ではライナー様が青い顔をしながら、床を見つめている。
そんな三人の様子を見て、陛下が溜め息を付いた。そして、隠密の魔法で姿を消している私達に声を掛けてきた。
「影達はおるか?」
「はっ!ここに!」
「姿を現してもらえるか?」
「…………」
私は少しためらったが、ライナー様にはこれから色々と説明をしなくてはいけないため、姿を現すことを決めた。
「承知いたしました」
私達は隠密の魔法を解き、陛下の前で膝を付き臣下の礼をとる。
突然姿を現した私達に、アーサー殿下、リリーナ嬢、ライナー様が息を呑む音が聞こえた。
「影達の中に此度の件を説明が出来る者はおるか?」
「はい」
私は顔を上げると、陛下に今回の事件についての詳細を説明し始めた。