日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。
「今回王城の警備を掻い潜り、隣国ビアゾナの刺客に潜入を許してしまいました。その結果、リリーナ嬢が誘拐されそうになりました。が、しかし寸前おところでそれを回避、刺客は全員捕らえることに成功いたしました」
「今回も討伐したのは影達か?」
「はい。しかし城壁の半壊やリリーナ嬢の部屋の半壊など被害がかなり出てしまいました。申し訳ありません」
「よい。それは騎士団から謝罪が来ている。リリーナ嬢の誘拐が防げたことだけで良しとしよう。良くやってくれた」
「お褒めにあずかり、ありがたき幸せにございます」
アメリアがそう言うと、陛下が大きく溜め息を付いてからアーサー殿下の名を呼んだ。
「アーサー、お前は今回の件、何処まで分かっていた?」
「申し訳ありません。全く分かっておりませんでした」
「リリーナ嬢とライナーはどうだ?」
二人は俯いたまま申し訳ありませんと答えた。