日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。

 三人とも今回の騒動について隣国が絡む事件だとは思っていなかったようだ。これには陛下が呆れて、額を手で覆った。まるで三人に見せつけるように、落胆の表情を見せる陛下。

 それを見た三人から表情が消えていく。

「アメリア、毎回すまないな。愚息達の尻拭い、感謝する」

 その言葉に、アーサー殿下が声を上げた。

「毎回とはどういうことですか?影に尻拭いをしてもらった覚えはありません」

 アーサー殿下の言葉に陛下がまた大きく溜め息を付いた。

「そうだろうな。お前達には気づかれないよう、この者達は動いてくれていたからな。お前達が知らない間に、何度も命を救われておる。本当に気づいていなかったのか?不思議な現象が何度も起きていただろう。よく考えてみろ」

 陛下にそう言われて、アーサー殿下達の顔がハッとする。

「魔王討伐の野営中、全員が寝ていても無事でいられたのは?旅の途中、食するため狩りをしただろう?高確率……というより毎回罠に獲物が掛かっていた理由は?魔王討伐時、何が起こった?聖剣が勝手に動き出した?そんなわけが無いだろう。全てはこの者達の後ろ盾があってこそだ」

「そんな……」

 アーサー殿下から落胆しきった声が漏れた。




< 49 / 104 >

この作品をシェア

pagetop