日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。
そんなアーサー殿下に支えられながら、リリーナ嬢が意を決したように声を上げた。
「陛下……魔王討伐時、私の魔法で魔王に一撃を与えました」
「その様だな。しかしそれまでそなたの魔法はいまいちだったのだろう?それが突然、魔王を倒せるほどの魔法が放てるとでも?」
「それは私の力が覚醒したからで……」
「そう思うか?ならここでもう一度、同じ威力の魔法が使えるか?」
「それは……」
「アメリアの補助が無ければ無理な話だ」
リリーナ嬢は表情を無くして俯いた。
「そう言うことだよ。アメリア達がいなければ、お前達は勇者にはなり得なかった」
三人は真実を知り、肩をガクリと落とした。
可哀想だが、これが真実だった。
アメリアは陛下の前で跪いたまま、ライナー様を見た。するとライナー様が青い顔をゆっくりと上げ、こちらにやって来た。
「アメリア……その怪我は大丈夫かい?」
「ええ、大丈夫です。すぐに受け身を取りましたし、こうして動けていますので心配いりません」
「そうか……俺が……邪魔をしてしまったんだな……俺は本当にどうしようも無いな」
力なくそう言ったライナー様は唇をかみしめている。悔しそうにするライナー様を見て、私は心が温かくなる。私を思っての言葉や行動に喜びを覚えてしまう。