日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。

「そんな事はありません。魔王討伐時に関しても、王命でしたし、今回の件も秘密裏にこちらが動いていた故、ライナー様達が存じ上げなかったことは仕方が無いことだったと思います。しかし他国の情勢や情報を知り、常に注意するのは国の上に立つ者としては必要なこと……お三方、下を見るのはおやめ下さい。常に前をお向き下さい。私達がいつだって後方にいます。あなた達の背中を押すために必ず!」

 私達影は三人に向かって臣下の礼を取った。

「あなた方が道を間違えない限り、私達はあなた方の影となりお守りし、導き、支えます。どうかそれをお忘れ無きよう」

 力強くそう言うと、アーサー殿下達三人が胸の前で拳を握り絞めた。それからアーサー殿下が一歩前に出ると、王族であるにもかかわらず、頭を下げてきた。

「私達はまだまだ未熟で頼りない。君たちの力が必要だ。どうか私達を支えてほしい」
 
 アーサー殿下に倣うように、リリーナ嬢とライナー様も頭を下げてきた。

 私達影は改めてこれから主となる者に対して、臣下の礼を取った。

「主の仰せの通りに」

 少し頼りない主達だが、これから成長していけば良い。この人達はこの国のトップとして、賢王としてその妃としてその臣下として民達を導くことが出来る人達だ。

 出来ないなら今まで通り、私達が影から助ければいい。




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