日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。

 カテリーナ、ライズ、ボイスンは、瓦礫に体を突っ伏して動く様子が無い。シャルルはかろうじて立っているがボロボロの状態だった。

 そんな……アメリアは泣きたい気持ちになったが、唇を噛みしめてもう一度魔王と対峙する。

「もう一度討伐してみせる!あ゛あああぁぁぁぁぁーーーー!!!!」

 全身に魔力を行き渡らせ強化魔法を掛けると、地面をおもいっきり蹴り上げ、魔王の頭上へと飛び上がりながら剣を振り降ろした。しかし魔王はそれを軽々と受け止めてしまう。

 そんな……これもダメなの?

 アメリアが絶望の縁に立たされたとき、体を軽くする優しい光が降り注いだ。

 回復魔法、エリアヒール?

 体が楽になったのを感じて視線を彷徨わせると、リリーナ嬢がこちらに魔法を掛けてくれていることに気がついた。エリアヒールはある一定の区域にいる人達を、一気に回復させてくれる高位魔法だ。影達に視線を向けると、皆が立ち上がるのが見えた。リリーナ嬢に心の中で感謝しながら、私はもう一度作戦を立てる。

「皆、もう大丈夫ね?良い?全力で攻撃するわよ」

「「「「はっ!」」」」




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