日陰令嬢は常に姿を消して生活したい~あれ?私って転生者?陰から皆さんをお守りいたします。
そう言いながら大剣を掲げると、ガゼルが火の魔法を使用して、大剣に炎を纏わせた。それを魔王に向かって振り上げる。すると大剣は見事に魔王の腹部に傷を付けた。それを見た影達は、驚きの声を上げた。これには私も驚いてしまう。ガゼルは前回の魔王討伐時は、魔王にかすり傷一つ付けられなかったというのに、その魔王よりも強い今回の魔王に傷を付けた。
そんなガゼルの後ろから、ライナー様も参戦し、魔王に魔法攻撃を加える。更にアーサー殿下がリリーナ嬢を支えるようにして魔王に向かって光の魔法を放った。
するとそれは見事に的中して魔王が叫び声を上げる。
すごい……。
前回の魔王討伐時よりも成長を見せる4人に、目が奪われる。
「俺達も負けてらんないっス」
ライズが飛び出すのと同時に影達が一斉に魔王に剣を振り上げ、光魔法で弱った魔王に一人一人の剣が傷を付けていく。しかし魔王も再生を繰り返しては、私達に攻撃を繰り出してくる。これでは何時まで経っても終わらない。どちらかの魔力が尽きるまでの長期戦になるだろう。
やってやろうじゃないの!
私達は視線だけで頷き合い、魔王に向かって魔法を放ち、剣を振り上げ続けた。
それから何時間経っただろうか?
魔王の再生能力が遅くなってきた頃、私達の魔力も底をつき始め、かなりヤバイことになってきた。リリーナ嬢が何度もエリアヒールを使い、私達を回復させてくれたおかげで、ここまで魔王を追い詰めることができているが、そろそろ限界だろう。
「みんなよく聞いて、次が最後の攻撃になるわ。ありったけの魔力を込めて、魔王に最後の一撃をあたえなさい!最後は私が行く」
「「「「はっ!」」」」