Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
桔平の秘密

次の日、現場から戻ってくると爽平の机の上に資料が置かれていた。
corolla (コローラ)のライブの資料で担当が書かれてあり乙葉の担当は怜央になっていた。

「やっぱり」
「どうした?」
桔平に書類を見せた。

「乙葉は怜央か…爽平がいない時は何回もあるけど爽平がいる時に外れるのは初めてだな」

「まあ、今回は打ち合わせに怜央が行ったから仕方ないけどさ、僕が乙葉を担当するっては言えないじゃん」

「確かに、corolla から優先を考えたらまあこの担当も間違ってはないな、言ってれば担当出来たのに」

「いやー、やっぱ言えねえわ、まあ怜央も乙葉のファンだから仕方ないか」
「へぇ、初耳」

「最初に現場に連れていったときに聞いたから写真撮ってやったんだよ、喜んでた」
「ファンなら仕方ないな(笑)」

そう、仕方ない…絶対にバレてはいけないからな…

「あっ、今日僕が閉めるから早く上がっていいよ」
「いいのか?」

桔平は早速嬉しそうにスマホで連絡していた。
「真綾にもしとけよ」
「うん…今日泊まる」
「わかった」

桔平はあと一時間で上がれるから食事に行く?と送っていた。
返事はすぐ返ってきて、いいよと、ホテル行くなら明日の準備するけど?と…

桔平はすぐに食事とホテルを予約して一時間後に店を出た。
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