Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
車に乗りあるマンションの地下駐車場に停めると着いたよとLINEを送った。

全く何で双子で堂々とつきあえない人を選ぶかなぁ…
そんなところまで似なくていいのに…

桔平にはキー局の昼帯を担当している人気アナウンサーの彼女がいる。

大学の先輩で2つ上の出口香苗(でぐちかなえ)アナウンサーだ。
1年くらい前に爽平が彼女のヘアメイクを担当した時に名字が狩谷で顔もそっくりだったので色々聞いてきたらしいのだ。

爽平は双子ですと話して同じサークルだったのと話すと近々OB会に参加すると言っていた事を彼女に話すと彼女はOB会に出席していたのだ。

今までは朝番組だったからずっと欠席にしていたが昼番組に変わったので参加してみたと再会した人に話していた。

桔平は兄がお世話になりましたと少し話したが人数が多かったのと桔平もモテるので次々と女が寄ってくるし、先輩とは少ししか話せなかった。

二次会に行くのを断って先輩を探しているとタクシーに乗るところで桔平は一緒に乗り込んだのだ。

「見つけた!先輩二次会は?」
「明日仕事だから帰るよ」
「休みじゃないんですね」
「明日、歌番組の収録があるの、確か爽平くんが来るはずよ、あっ○○駅まで」とタクシー運転手さんに告げると車は動きだした。

桔平はスマホを出してスケジュールを見た。
「本当だ、テレビ局だ、司会は違いますよね?」
「うん、急遽中継で入るの、後輩が体調悪くてね」

桔平は香苗の耳元で「もっと話したいんだけど」と運転手に聞こえないように言った。
「え?」
「1時間だけ、ダメ?」
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