Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜

「4ヶ月ぶりくらいだね、外で食事したの」
「そうだなぁ…」

局のアナウンサーがクリスマスデートを週刊誌に撮られてから気を付けていたから外食は久しぶりだったのだ。

「香苗、夏休みに旅行にでも行かないか？」
「旅行ねー」
「バレるの嫌？俺は一般人だから所詮Aさんだよ？」
「でもそれでも調べられるよ？」

香苗は大学の時に付き合った彼氏が二股をかけていてそれから付き合った事がなかったのだ。
身体を求められて痛くて出来なくて断ると、もう次の日に別の女の子と歩いてるのを見かけて問いただすと出来ないのは無理と振られた。

桔平と付き合い始めてもしばらくは身体の関係を許されなくて話をそらすからちゃんと聞いてみたのだ。

自分がアナウンサーとしてテレビに出始めるとその元カレが何か変な噂を流さないか心配になり付き合うことが怖くなっていてスルのも怖いと…

「好きならそんな事で嫌いにならないよ、そんな奴は自分勝手な行為をするんだよ、別れて正解、2人で良くなるもんだろ？」
「桔平…」
それからは少しずつ慣らしていき、2人は繋がることが出来たのだ。

香苗は慎重だし真面目で人の事を考えて自分の事は後回しにしてしまう…

「香苗、それなら6月の香苗の誕生日に籍を入れないか？そして夏休みで堂々と新婚旅行はどう？」

「えっ！？今、それ言う？さっきから何か考え事してるなと思ってたのよ」

「え、あっ、ごめん」

香苗はクレンジングフォームで化粧を落としていたのだった。真っ白な顔で驚いていた。

「風呂ためてくる、一緒に入ろう」
桔平は風呂場に向かった。