Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
「本当に?」
「…ライブが終わったら話す」
じゃあ頑張れよと頭をポンポンと撫でて爽平は店に帰った。

「おかえり、何だった?」
桔平が聞いてきて蕁麻疹の事を話した。

「ちょっと店で備品見てくる」

爽平は店に続くドアを開けて店の中へ行った。

「あっ、お疲れ様です」
店内は爽平に挨拶が飛び交った。
「お疲れさま」
と声をかけて備品を見ていく。

爽平は店の最後までいて、レジからお金を出して裏口から社長室に戻った。

爽平は備品の注文をネットでして、パソコンを閉じた。

「帰るか」
「あぁ」

戸締りをして2人は同じマンションに帰っていった。

「お帰り〜、一緒なんて珍しいね」
「まあな」

真綾が夕食を作って待っていた。
料理を作って食べてもらうのが嬉しい真綾はずっとニコニコしていた。

「真綾は土曜日にライブ行くんだよな」
桔平が尋ねた。
「うん、彼氏と行く、チケットもらったって言ったら一緒に行ってくれるって言ったから」

「あんまり言うなよな」
爽平は釘を刺す。
「えー、誰にもらったとかは言わないよ」

「ちゃんとcorolla(コローラ)かつぼみ組のファンの子と行けよな、チケット取るの大変なんだぞ」
「corollaが好きって言ってたよ」
「まあ、あまり尽くしすぎるなよな」
「はーい」
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