Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
ライブ当日、爽平はメイク室にいて怜央と亜美と合流した。

MAOの蕁麻疹の事を話し、肌荒れが酷い子は低刺激のメイクをするようにと2人に言っておいた。

先に当日リハからつぼみ組がメイク室に入ってきた。

「お願いしまーす」とメイク中も賑やかに話をするのがつぼみ組だ。

「怜央さん、インナーの水色をしっかり出してね(笑)」

乙葉は爽平に言われたように怜央にお願いしていた。

「はいはい(笑)爽平さんと同じ色だね」
「ねー、全部水色なんて目立つよね(笑)」と言いながらも嬉しそうな乙葉
「爽平さんはどんな髪色でも似合うからなぁ」
「怜央さんも赤メッシュ似合いますよ」
「あ、ありがとう」

茶色い髪色にサイドに赤メッシュが入っている怜央はNUAGE(ニュアージュ)の𝐍𝐨.𝟐だ。

「はい、乙葉さん完成です、気になるところはないですか?」
「大丈夫です、ありがとうございました」

乙葉は席を立って次のメンバーに席を譲る。
爽平の方を見るとメンバーの彩華(あやか)と楽しそうに話している。
ちょっぴり羨ましく思ってメイク室から楽屋に戻った。

つぼみ組が終わるとcorolla(コローラ)のメンバーが次々とやってくる。

「MAOちゃん、だいぶ蕁麻疹がひいたね」
「はい、薬のおかげで」
「低刺激用で今日と明日はメイクするからね」
「お願いします」

「髪型なんだけど、踊って髪の毛が顔に当たらない方がいいと思うんだけどな」
「あ、そうですね、リハの間は1つで結んでたから気にしなかったです」
「サイドを編み込みにしてもいいかな?」
「はい、お願いします」

MAOは気に入ったようでニコニコしてメイク室を出た。
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