Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
怜央は実は普通にモデル時代からの乙葉ファンで爽平さんに仕事に入る事を告げられると最初の仕事の時に爽平さんに撮ってもらった写真を待ち受けにしていた。

怜央の部屋には乙葉のグッズが一角を陣取っている。

言えばもらえるだろうけどそれじゃ推し活にならない、自分でちゃんと購入して応援しているのだ。

ちゃんと仕事と割り切ってもいる。

「帰るか…」

怜央は店を閉めて電車で帰っていった。


「ただいま」桔平がマンションに帰ってきた。

「おかえり〜」真綾は風呂上がりのアイスを食べている。

お土産とテーブルの上に置く。
「ありがとう、どうだった?お許しでた?」
「あぁ、心配だったけど凄く歓迎してくれた」
「へぇ、よかったね」
「妹家族が秋田にいるし孫もいるから仕事好きの香苗には結婚は無理だろうと諦めていたらしい」
「じゃあ後はうちの親に挨拶だね、まあ反対はしないだろうけどさ」
「うん、爽平はまだ帰ってない?」
「まだ」

そっか…と桔平は風呂場に向かった。


次の日の朝、桔平が起きてくると真綾が朝食を食べていた。

「爽平は?」
「新聞取りに行った時に靴はあったから帰ってはきてるみたい」
「俺も疲れてて爽平が帰ったの気づかなかったな」

桔平は爽平の部屋をノックした。

「爽平?」

ドアを開けると布団にくるまっている。

「頭痛がする…」

布団をはぐりおでこに手を当てると少し熱かった。

「熱がある…」
「そうだろうな(笑)薬飲むから真綾にお茶漬け用意してもらってくれ、流し込む」
「仕事は夕方からだよな」
「あぁ…」

桔平は部屋から出ていき真綾に説明した。
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