敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
香澄が選んだのはクリーム地に裾が藤色で上にいくに従って、ピンク色のグラデーションとなっていて、ところどころに花丸紋様が入っており、その中に御所車や鞠、鼓、お琴などが可愛くあしらってある着物だ。
非常に爽やかな印象がお気に入りの着物だった。
お見合いの時は振袖だったので帯もあり自分で着付けすることが難しくて、着付けの先生に来てもらったが訪問着くらいなら香澄は自分で着ることができる。
自分の部屋で着付けて、リビングに降りていくと母が目を細めた。
「香澄ちゃん、とても綺麗よ」
「お気に入りの訪問着なの」
「もう! お着物じゃなくて、香澄ちゃんがってこと。本当にとても綺麗になったわね」
言葉にはしていないが、恋をしていると綺麗だとでも言いたげだ。
「そんなに違う?」
「内側から輝くみたいっていうのかしらね。いい恋をしているんだなあって思うと嬉しいわ。香澄ちゃんはお嫁にも行かないかもしれないって思っていたから」
母の目は少し潤んでいたようにも見えた。
昔のことがあって、両親は二人とも香澄に無理に交際を勧めたり、お見合いを勧めたりすることはなかった。
非常に爽やかな印象がお気に入りの着物だった。
お見合いの時は振袖だったので帯もあり自分で着付けすることが難しくて、着付けの先生に来てもらったが訪問着くらいなら香澄は自分で着ることができる。
自分の部屋で着付けて、リビングに降りていくと母が目を細めた。
「香澄ちゃん、とても綺麗よ」
「お気に入りの訪問着なの」
「もう! お着物じゃなくて、香澄ちゃんがってこと。本当にとても綺麗になったわね」
言葉にはしていないが、恋をしていると綺麗だとでも言いたげだ。
「そんなに違う?」
「内側から輝くみたいっていうのかしらね。いい恋をしているんだなあって思うと嬉しいわ。香澄ちゃんはお嫁にも行かないかもしれないって思っていたから」
母の目は少し潤んでいたようにも見えた。
昔のことがあって、両親は二人とも香澄に無理に交際を勧めたり、お見合いを勧めたりすることはなかった。