敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
 明日、ポストに入れましょうと封筒をカバンの中に入れた。
 手紙を受け取った神代が喜んでくれたらいいなとくすぐったいような願うような気持ちで香澄は翌日にポストに封筒を投函したのだった。

  * * *

 神代R&C(リサーチ&コンサルティング)ファームは駅前の高層ビルの中に自社を構えるコンサルティング会社だ。

 M&Aを得意としているが、最近の業務はそれだけにとどまらない。
 神代は先週末、休日だったというのに取引先社長にゴルフに行こうと声をかけられ、接待ゴルフに行く羽目になった。

 こうして会社の代表者として休日でも呼び出されることがある。
 これもCEOの仕事の一つであると理解しているからもちろんお付き合いをさせていただいたものだ。

 早朝から呼び出されて、一日中付き合った。
 おかげで停滞していたITコンサルティングの企画について進行を勧奨することができた。

 神代R&CファームはCEOである神代が若くやり手であることもあり、若いスタッフも多いため今までのようなM&Aの業務だけでなく、最新のIT企画のコンサルティングの仕事を取ってくることもできるのだ。

 場合によってはCEO自らが現場に口を出すこともあり、風通しの良い会社だと言われていた。

「三津合エレクトロニクスからメールが来ていました」
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