敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
ドアを開けてもらったお礼を言ってシートに座る。すぐに神代も運転席に回ってシートに座ってエンジンをかける。
「少し寄り道をしたいんですけどいいですか?」
慣れた様子でハンドルを切りながら聞かれて香澄は頷いた。
「はい。構いません」
夕食の時間に待ち合わせをして、ゆっくり食事をしていたけれど、多少寄り道をしても差支えのない時間ではある。それに遅くなることは問題ない。
(寄り道ってことは、泊まりではないものね)
そんなことを考えてあわてて香澄は首を振る。
なにを考えているのか。神代は紳士だ。そんなことはあり得ないはずだ……たぶん。
交際が初めての香澄にはこれから先どのようにお付き合いを進めていったらいいのか分からない。きっと神代は慣れているはずなのだから、任せるしかないのだ。
「さっき、少し迷っていましたか?」
「え?」
「車に乗る時。迷ったような戸惑ったような様子だったから。誘ってしまって大丈夫かなって思っています」
「あ……。実は、助手席に乗ることがあまりなかったんです。けど、確かにお付き合いをしているならこの席ですよね」
「あははっ、確かに香澄さんの環境ならそうでしょうね。ご希望なら後部座席でもいいですよ。この車はあまり快適ではないかもしれませんが」
「少し寄り道をしたいんですけどいいですか?」
慣れた様子でハンドルを切りながら聞かれて香澄は頷いた。
「はい。構いません」
夕食の時間に待ち合わせをして、ゆっくり食事をしていたけれど、多少寄り道をしても差支えのない時間ではある。それに遅くなることは問題ない。
(寄り道ってことは、泊まりではないものね)
そんなことを考えてあわてて香澄は首を振る。
なにを考えているのか。神代は紳士だ。そんなことはあり得ないはずだ……たぶん。
交際が初めての香澄にはこれから先どのようにお付き合いを進めていったらいいのか分からない。きっと神代は慣れているはずなのだから、任せるしかないのだ。
「さっき、少し迷っていましたか?」
「え?」
「車に乗る時。迷ったような戸惑ったような様子だったから。誘ってしまって大丈夫かなって思っています」
「あ……。実は、助手席に乗ることがあまりなかったんです。けど、確かにお付き合いをしているならこの席ですよね」
「あははっ、確かに香澄さんの環境ならそうでしょうね。ご希望なら後部座席でもいいですよ。この車はあまり快適ではないかもしれませんが」