敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
「顔まで見たのか!?」
「展覧会では何度も入賞しているみたいだし、会派での仕事も引き受けている関係で写真が掲載されていたんだ」
友人は彼女の画像まで手に入れてくれていた。神代はその画像をさっさと自分の方に引き寄せる。
「この子だ。間違いない」
間違えるはずもない。逃げても必ず捕まえると誓った相手だ。
長い黒髪、色白の肌、卵型の柔らかい顔の輪郭と実年齢を聞くとそれより若く見える大きな目や可愛らしい口元。間違いない。
「住所は柚木の家だったよ。ただし最初に聞いた柚木家とは別。親族なんだな。彼女自身は親と一緒に暮らしている。書道教室は実家の敷地の中にこじんまりとしているから見つからなかったんだ」
「さすがだ。ありがとう」
そして見つけた香澄の家を神代は訪ねて行ったのだった。
神代を見つけた父親の顔は怯えも含んだものだった。
「ひぃっっ……」
──幽霊でも見たような顔はやめてもらおうか。
にっこりとわざとらしく神代は笑って見せた。
「俺が誰かは分かっていますよね?」
「ま……まさか、だって神代さんほどの方なら他にもきっとお見合いなんて引きも切らないだろうからと思っていたんです……っ」
「俺は本気でした。本当に香澄さんと結婚前提としてお付き合いをしたいと思っているんです!」
「展覧会では何度も入賞しているみたいだし、会派での仕事も引き受けている関係で写真が掲載されていたんだ」
友人は彼女の画像まで手に入れてくれていた。神代はその画像をさっさと自分の方に引き寄せる。
「この子だ。間違いない」
間違えるはずもない。逃げても必ず捕まえると誓った相手だ。
長い黒髪、色白の肌、卵型の柔らかい顔の輪郭と実年齢を聞くとそれより若く見える大きな目や可愛らしい口元。間違いない。
「住所は柚木の家だったよ。ただし最初に聞いた柚木家とは別。親族なんだな。彼女自身は親と一緒に暮らしている。書道教室は実家の敷地の中にこじんまりとしているから見つからなかったんだ」
「さすがだ。ありがとう」
そして見つけた香澄の家を神代は訪ねて行ったのだった。
神代を見つけた父親の顔は怯えも含んだものだった。
「ひぃっっ……」
──幽霊でも見たような顔はやめてもらおうか。
にっこりとわざとらしく神代は笑って見せた。
「俺が誰かは分かっていますよね?」
「ま……まさか、だって神代さんほどの方なら他にもきっとお見合いなんて引きも切らないだろうからと思っていたんです……っ」
「俺は本気でした。本当に香澄さんと結婚前提としてお付き合いをしたいと思っているんです!」