敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
8.白状させられています
「つまり、お見合い相手と意気投合したっていうか、身代わりのはずだったのに、しっかり捕まってしまったってことなのね」
すべて白状させられた。
おかしい。今日は菜々美のことを白状させるために来たはずだったのに。
「じゃあ、香澄ちゃんも今は幸せなのね。それは嬉しいかも」
幸せなのね、と言われて香澄は先日のことが頭をよぎって黙り込んでしまった。
「あれ? 幸せなんじゃないの?」
「あのね、菜々美ちゃん聞いて!」
そこで香澄は先日、自分は好きだと伝えたけれど、まだ神代に好きだと言われていない経緯について話した。
こんな風に電話で連絡が取れたらすぐに飛んでくるのだから神代は香澄のことを大好きなのだと菜々美は解釈しているが、なぜか香澄は納得していない様子なのだ。
香澄がとても綺麗な人なのに、男性が苦手そうで今まで交際したことがないことを菜々美は知っている。
多分神代は本気だと思う。それは真剣だからこそ諦めることができなかった菜々美だから分かることだ。
香澄は大事な従姉妹だ。もしも遊びであったりしたら赦さない。
そこで、菜々美は香澄のお相手を見極めることとしたのだ。
「私に任せて! 香澄ちゃん!」
「う……うん?」
すべて白状させられた。
おかしい。今日は菜々美のことを白状させるために来たはずだったのに。
「じゃあ、香澄ちゃんも今は幸せなのね。それは嬉しいかも」
幸せなのね、と言われて香澄は先日のことが頭をよぎって黙り込んでしまった。
「あれ? 幸せなんじゃないの?」
「あのね、菜々美ちゃん聞いて!」
そこで香澄は先日、自分は好きだと伝えたけれど、まだ神代に好きだと言われていない経緯について話した。
こんな風に電話で連絡が取れたらすぐに飛んでくるのだから神代は香澄のことを大好きなのだと菜々美は解釈しているが、なぜか香澄は納得していない様子なのだ。
香澄がとても綺麗な人なのに、男性が苦手そうで今まで交際したことがないことを菜々美は知っている。
多分神代は本気だと思う。それは真剣だからこそ諦めることができなかった菜々美だから分かることだ。
香澄は大事な従姉妹だ。もしも遊びであったりしたら赦さない。
そこで、菜々美は香澄のお相手を見極めることとしたのだ。
「私に任せて! 香澄ちゃん!」
「う……うん?」