お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
「どうかわたくしを殿下の側においていただけないでしょうか? わたくしの顔が好みでないと言うのであれば、寝所を共にする必要はございません。社交の場に出るなと言うならわたくしも出ません。必要なときだけ、お側に呼んでくだされば」
アーノルドは困ったように眉尻を下げた。
「すまない。おまえには気を遣わせているな。好みではない、というのは、まぁ、そういうことだ。いや、だが、顔や姿よりも大事なものがある」
そういうことがどういうことか、キャスリンは気になった。
本当に好みではない。もしくは、嫌われるためにわざとそう言った。
だが、アーノルドの反応を見れば、これは恐らく前者だ。
彼はキャスリンの見た目を好んでいないというのは紛れもない事実。予想外の答えではあるが、結果としてはキャスリンが望む方向に向かうだろう。
あとは、どこで押して引くかが問題だ。
「それよりも、おまえはなぜそのようなことを知っている?」
「そのようなこと?」
キャスリンは小首を傾げる。
アーノルドは困ったように眉尻を下げた。
「すまない。おまえには気を遣わせているな。好みではない、というのは、まぁ、そういうことだ。いや、だが、顔や姿よりも大事なものがある」
そういうことがどういうことか、キャスリンは気になった。
本当に好みではない。もしくは、嫌われるためにわざとそう言った。
だが、アーノルドの反応を見れば、これは恐らく前者だ。
彼はキャスリンの見た目を好んでいないというのは紛れもない事実。予想外の答えではあるが、結果としてはキャスリンが望む方向に向かうだろう。
あとは、どこで押して引くかが問題だ。
「それよりも、おまえはなぜそのようなことを知っている?」
「そのようなこと?」
キャスリンは小首を傾げる。