お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
「殿下がわたくしと子作りするとかおっしゃるからですよ。ただでさえ神竜の目覚めは古竜にとっては敵のような存在だというのに。神竜が巫女と交われば、古竜にとってはさらなる脅威になるのです」
そこでキャスリンは騎士に顔を向ける。
「おまえは殿下をお守りしろ。私の弓を寄越せ」
駆け付けた騎士は、キャスリンの行動を読んでいたかのようにすぐに弓を手渡す。
「いや、ちょっと待て。あ、おい……」
キャスリンの変貌ぶりを、アーノルドはしっかりと目にしていた。
彼女は、黒くて艶やかな髪を頭のてっぺんで乱雑に一つに結わえ、薄紅色のドレスを翻しながら弓を構える。
今までの可憐な姿とは異なり、勇ましさがあふれる佇まいだ。
――ギャオォー!!
変な叫び声に釣られてアーノルドが空を見上げれば、大きな鳥のような、羽ばたく黒い何かがいる。
キャスリンが天に向かって弓を力強く引き、矢は空に放たれた。真っすぐに飛んでいく矢は、その飛翔する黒い塊の翼に見事命中する。
バランスを崩した黒い塊は、地面に向かって落ちてきた。さらにキャスリンはそれに向かって矢を放つ。
そこでキャスリンは騎士に顔を向ける。
「おまえは殿下をお守りしろ。私の弓を寄越せ」
駆け付けた騎士は、キャスリンの行動を読んでいたかのようにすぐに弓を手渡す。
「いや、ちょっと待て。あ、おい……」
キャスリンの変貌ぶりを、アーノルドはしっかりと目にしていた。
彼女は、黒くて艶やかな髪を頭のてっぺんで乱雑に一つに結わえ、薄紅色のドレスを翻しながら弓を構える。
今までの可憐な姿とは異なり、勇ましさがあふれる佇まいだ。
――ギャオォー!!
変な叫び声に釣られてアーノルドが空を見上げれば、大きな鳥のような、羽ばたく黒い何かがいる。
キャスリンが天に向かって弓を力強く引き、矢は空に放たれた。真っすぐに飛んでいく矢は、その飛翔する黒い塊の翼に見事命中する。
バランスを崩した黒い塊は、地面に向かって落ちてきた。さらにキャスリンはそれに向かって矢を放つ。