お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
本来のキャスリンの姿は、漆黒の髪を一つに結わえ、馬に乗って弓を射るような女性だ。言葉づかいも淑女とは言えないようなもの。これは父親と二つ年上の兄の影響が大きい。だから母親は嘆いていたのだ。
さすがにそのままの姿で社交の場には連れ出せないと思ったセリーナ辺境伯、及び辺境伯夫人は、立ち居振る舞いや言葉づかいを直すようにとしつこいくらいに叩き込んだ。
その結果、できあがったのは妖精姫と呼ばれるキャスリンだ。
彼女が社交の場に出ないのは、いつボロが出てしまうかと両親がひやひやしているためでもある。
デビュタント時にぴったりと父親がキャスリンに張り付いていたのもそれが理由だった。
だが、今回アーノルドとの縁談をセリーナ辺境伯が持ってきたのは、国王からの打診というのもあったが、アーノルド自身も社交の場に顔を出さないという理由が大きかった。
また、国王からアーノルドの身の話を聞いた辺境伯は、彼と神竜の関係を疑っていた。となれば、巫女の血を引くキャスリンは彼の相手に相応しいだろう。
やっと彼女に相応しい相手が見つかった。辺境伯と夫人は手を取り合って喜んだ。
それでも問題はあった。
キャスリンの性格だ。
さすがにそのままの姿で社交の場には連れ出せないと思ったセリーナ辺境伯、及び辺境伯夫人は、立ち居振る舞いや言葉づかいを直すようにとしつこいくらいに叩き込んだ。
その結果、できあがったのは妖精姫と呼ばれるキャスリンだ。
彼女が社交の場に出ないのは、いつボロが出てしまうかと両親がひやひやしているためでもある。
デビュタント時にぴったりと父親がキャスリンに張り付いていたのもそれが理由だった。
だが、今回アーノルドとの縁談をセリーナ辺境伯が持ってきたのは、国王からの打診というのもあったが、アーノルド自身も社交の場に顔を出さないという理由が大きかった。
また、国王からアーノルドの身の話を聞いた辺境伯は、彼と神竜の関係を疑っていた。となれば、巫女の血を引くキャスリンは彼の相手に相応しいだろう。
やっと彼女に相応しい相手が見つかった。辺境伯と夫人は手を取り合って喜んだ。
それでも問題はあった。
キャスリンの性格だ。