お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
先ほどキャスリンが使ったリボンを目ざとく見つけたアーノルドは、彼女の背後に立つと、黒くて滑らかな髪に触れる。
そして慣れた手つきで、手櫛で髪を整え、一つに縛り上げてしまった。
「おまえ……気持ち悪いくらいに器用だな」
「なるほど。キャスは不器用なんだな。だから、さきほどはぼさぼさに結わえていたのか」
図星だ。
「こんな不器用な女を側に置いても、おまえになんのメリットもないだろう? それに、神竜と巫女がそろえば、また古竜が攻撃を仕掛けてくるかもしれん」
「それがわかっていれば、こちらにだって対処のしようがあるだろう。それに、キャスが側にいれば安心だ」
ん? と、キャスリンは片眉を上げる。
「古竜がやってきたとしても、キャスが先ほどのように弓で射抜いてくれるのだろう?」
それはキャスリンを信頼していると、遠回しに言っているようなもの。
「キャスリン・セリーナ。どうかアーノルド・ソクラスと結婚していただけませんか?」
いきなり手をとり、そのようなことを真顔で言う彼は卑怯だろう。
甘い言葉をささやかれたこともないキャスリンにとっては、顔から火が出る思いだ。
そして慣れた手つきで、手櫛で髪を整え、一つに縛り上げてしまった。
「おまえ……気持ち悪いくらいに器用だな」
「なるほど。キャスは不器用なんだな。だから、さきほどはぼさぼさに結わえていたのか」
図星だ。
「こんな不器用な女を側に置いても、おまえになんのメリットもないだろう? それに、神竜と巫女がそろえば、また古竜が攻撃を仕掛けてくるかもしれん」
「それがわかっていれば、こちらにだって対処のしようがあるだろう。それに、キャスが側にいれば安心だ」
ん? と、キャスリンは片眉を上げる。
「古竜がやってきたとしても、キャスが先ほどのように弓で射抜いてくれるのだろう?」
それはキャスリンを信頼していると、遠回しに言っているようなもの。
「キャスリン・セリーナ。どうかアーノルド・ソクラスと結婚していただけませんか?」
いきなり手をとり、そのようなことを真顔で言う彼は卑怯だろう。
甘い言葉をささやかれたこともないキャスリンにとっては、顔から火が出る思いだ。