お見合いの場で「おまえは好みではない」と言われた令嬢の攻防戦
「お、おまえ……卑怯だぞ」
「どこがだ」
「私を好みではないと言ってみたり、惚れたとか言ってみたり。挙句、ここで求婚か?」
「けじめはきっちりとつけるべきだろう?」
「そうかもしれないが……」
それ以上言葉が続かず、キャスリンはどうしたものかと考える。
まさか、この縁談が整うとは思ってもいなかった。相手に寄り添ったのに振られた、という展開を思い描いていたのだ。
これは今までのアーノルドの悪評を聞けば、どんなに寄り添ってもぼろくそに捨てられるだろうと思っていたのに。
まさか、素のキャスリンを好きだと口にするとは予想外だった。
「どうせ、キャスもいつかは結婚しなければならないのだろう?」
アーノルドの言葉は否定できない。両親は、最悪の場合は、辺境伯領の騎士らから相手を探そうとしていた。彼らであれば、キャスリンの素を知っているからだ。それを知ったうえで「お嬢様、お嬢様」「お嬢、お嬢」と慕ってくれている。
そんな彼らと目の前のアーノルド。
「社交の場には出なくてもいいのだな?」
「どこがだ」
「私を好みではないと言ってみたり、惚れたとか言ってみたり。挙句、ここで求婚か?」
「けじめはきっちりとつけるべきだろう?」
「そうかもしれないが……」
それ以上言葉が続かず、キャスリンはどうしたものかと考える。
まさか、この縁談が整うとは思ってもいなかった。相手に寄り添ったのに振られた、という展開を思い描いていたのだ。
これは今までのアーノルドの悪評を聞けば、どんなに寄り添ってもぼろくそに捨てられるだろうと思っていたのに。
まさか、素のキャスリンを好きだと口にするとは予想外だった。
「どうせ、キャスもいつかは結婚しなければならないのだろう?」
アーノルドの言葉は否定できない。両親は、最悪の場合は、辺境伯領の騎士らから相手を探そうとしていた。彼らであれば、キャスリンの素を知っているからだ。それを知ったうえで「お嬢様、お嬢様」「お嬢、お嬢」と慕ってくれている。
そんな彼らと目の前のアーノルド。
「社交の場には出なくてもいいのだな?」