復讐は溺愛の始まり 〜一途な御曹司は愛しい彼女を逃がさない〜
 「姉妹で仲がいいなんてお互い愛情深い証拠だ。君の真似をするのだって、きっと君が大好きだからなんだろう」

 「そう……だといいな。ずっといつまでもこんな感じで仲良しだったらいいんですけど」

 この先長い人生、いつかお互い結婚したりして離れ離れになるかもしれないが、それでもくだらない諍いなどでこの関係を失くしたりしたくない。結愛は父と母が残してくれたたった1人の家族だ。

 「たとえこれから家族の形が変わったとしても、お互いを大切に思う気持ちがあれば、ずっと今と同じように仲良しでいられる。俺にも仲のいい妹がいるから、君の気持ちはよくわかる」

 「えっ、妹さんがいらっしゃるんですか?」

 意外な話に目を丸くした。

 「ああ。すこし歳の離れた妹が1人いる。君の妹と一緒で、小さい頃はひたすら俺の後ろをくっついて歩いてた。今でも仲がいいが、最近は俺の世話を焼きたがってばかりでちょっと困ってる」

 彼は照れ隠しにかウイスキーをぐいっと飲み干した。

 「きっと妹さんもお兄さんが大好きなんですね」

 なんだかちょっとおかしくてクスクスと笑った。こんななんでもできそうな完璧なお兄さんなのに、小さな妹から世話を焼かれるなんて。

 「そうだといいんだが」

 彼は目を少し伏せて小さく笑った。揶揄われて照れているのか、なんとなく耳が赤いような気もする。
 
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