復讐は溺愛の始まり 〜一途な御曹司は愛しい彼女を逃がさない〜
 「ま、まぁ……なんて可愛らしい小瓶なのかしら!」

 私は両手を合わせると東儀社長にニコリと微笑んだ。

 「一体どこで手に入れられたんですか?そんな可愛いらしい小瓶、今まで見たこともありません。香水を入れるのにぴったりな大きさですね。中身は香水かしら?」

 彼は私の言葉にふむ……と少し考えるふりをすると、ちょいちょいと指で私を近くに呼び寄せた。

 「そうか……。ちょっと、これ見てみろ」

 彼は私用のスマホを胸ポケットから取り出すと、その待ち受け画面を私に見せた。覗いてみると、なんとそこには、すやすやと彼の腕の中で寝ている私の写真がある。

 (なっ!?何この写真!?しかもなんでまち受け画面!?)

 大切そうに彼の腕に抱かれて、幸せそうな顔をしながら寝ている写真で、まぎれもなくあの夜に撮られたもの。あまりの羞恥で頬が一気にかぁーっと火照ってくる。まさかあの夜こんな写真を撮られてたなんて思いもしなかった。

 「そ、そんな恥ずかしいものさっさと消してください!!!っていうか、初めから私を知って……!」

 「当たり前だ。やり逃げされたのは初めてだからな。俺から逃げられると思うなよ」

 (や、やり逃げ……!?)

 彼は私の腕を掴むと、ちょうど開いたエレベーターの中に押し込んだ。
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