果実と恋のバスケット
ミカンくんの表情は、弟を心配するお兄ちゃんそのもの。
私が生み出したから、どれくらい長い関係性なのかはわからないけれど、ミカンくんがちゃんとレモンくんのことを弟として思っていて、心配しているのはよく分かった。
いいなぁ…。
私は一人っ子だから、そんな関係性が少し羨ましい。
リンゴくんもこころなしか、ミカンくんを微笑ましそうに見ている気がした。
「…じゃあ、そろそろ行こう。そんなに遠くないはずだよ」
リンゴくんがそう言って、私はリンゴくんとミカンくんに案内される。
と、いってもそれはほんの数十秒間だった。