巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
「そういえば封印されていた魔物って大丈夫なの? もう悪いことはできないんだよね?」

「んー。……それはどうかなあ」

「ち、ちょっと⁉︎ そんな無責任なこと言わないでよ!」


 志狼君、ケロッとしてるけど、そこすごく重要よ!?

 そもそもあなたたちって、そのために勾玉の中にいたんでしょうが!


「魔物たちは勾玉の中ではおとなしかったけど、ちゃんと無力化されてるかどうかは、わからないなあ。もう勾玉の中には一匹もいないし」

「え!?  じゃあ魔物がこの近所をウロウロしてるってこと!?」

「たぶんな。でも魔物の気配をまったく感じないんだよ。他の十二支たちもどこにいるんだ?」


 三人とも、気配を探っているのかじっと目を閉じている。

 でも諦めたのか、すぐに目を開けてしまった。


「だめだな。見つけられない」

「魔物も仲間たちも、そう遠くへは行っておらぬはずじゃ」

「せやなぁ。この学校の中か、近くにいるはずやから探すしかない。由巫に助けてもらいながらな」

「へ!? わ、私ぃ!?」
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