巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
「じゃあ私、勾玉にお水をお供えしに行くから。春菜は先に教室に行ってて」
「わかった。後でね」
春菜といったん別れて、私は資料室のある北校舎へ向かった。
勾玉はうちの学校の守り神ってことで、毎朝お水をお供えすることになっている。
お供えの習慣はもうずーっと昔から続いてて、巫女の私が入学してからは私の役目だ。
資料室に一歩入れば、部屋の真ん中に置かれた勾玉が真っ先に目に飛び込んでくる。
ほんと、目立つよね。なにしろデカいから。
「さてと、新しいコップのお水と取り換えよう。勾玉が大きいから、お供えのコップも大きくて重いんだよなあ」
容量1リットルくらいの巨大なコップを交換して、ふと不安になった。
この勾玉、もしかして……偽物なんじゃ?
もし怪談話が本当なら、この勾玉になにか問題があるってことでしょ?
じゃなきゃ普通の水晶が十二色に光るなんてありえないよ。クリスマスツリーじゃあるまいし。
貴重な品だから、泥棒が入って本物とすり替えたってことは充分に考えられる。
もしそうなら許せない!
私は神様なんて信じていないけど、人の信仰心を踏みにじる行為は、いけないことだよ!
「わかった。後でね」
春菜といったん別れて、私は資料室のある北校舎へ向かった。
勾玉はうちの学校の守り神ってことで、毎朝お水をお供えすることになっている。
お供えの習慣はもうずーっと昔から続いてて、巫女の私が入学してからは私の役目だ。
資料室に一歩入れば、部屋の真ん中に置かれた勾玉が真っ先に目に飛び込んでくる。
ほんと、目立つよね。なにしろデカいから。
「さてと、新しいコップのお水と取り換えよう。勾玉が大きいから、お供えのコップも大きくて重いんだよなあ」
容量1リットルくらいの巨大なコップを交換して、ふと不安になった。
この勾玉、もしかして……偽物なんじゃ?
もし怪談話が本当なら、この勾玉になにか問題があるってことでしょ?
じゃなきゃ普通の水晶が十二色に光るなんてありえないよ。クリスマスツリーじゃあるまいし。
貴重な品だから、泥棒が入って本物とすり替えたってことは充分に考えられる。
もしそうなら許せない!
私は神様なんて信じていないけど、人の信仰心を踏みにじる行為は、いけないことだよ!