もっと、キミと
☆☆☆
翌日。
保健室登校になり、クラスの子達に会うのがなんとなく気まずくていつもより二十分早い時間に学校に到着した。
いつもより、二十分も早く来るだけで人は少なかった。
明日からもこれくらいの時間に来よう。
下駄箱で靴を履き替え、保健室横の教室のドアを開けると、中には既に佐倉くんが登校していた。
「おはよ、白鳥さん」
「お、おはよ……」
まさか、こんなにも早く来ているなんて驚いた。
「どうしたの? なんかあった?」
ビックリしたのが顔に出ていたようで、怪訝そうな顔で尋ねてきた。
「う、ううん。佐倉くん、学校に来るの早いんだね」
「そう? まぁ、僕は学校好きだからね。誰よりも先に、一番に学校に来たいって思ってるよ」
学校に対する気持ちが、私と全く違う彼。
学校が好きなんて、すごいなと関心さえした。
保健室登校について、昨日説明を受けた。
授業は、通常の教室と何も変わらない。
通う教室が、保健室の横になっただけ。
これからは、誰かに嫌なことを言われるかもなんて怯えなくて良いんだ。
そう思うと、心の底からホッと安堵した。
しかし、その安寧は束の間のことだった。
まだ登校している生徒は少ないはずなのに、廊下がやけに騒がしい。