初めての恋のお相手は
なるほど…と頷きながら
私は祠堂さんに申し出た。



「…あの、祠堂さん
あの人に謝りたいので
ついてきてくれませんか?」

「必要ないわよ」

「でも…」

「…気が済まないのね
分かったわ、行きましょう」

「!ありがとうございます」



断られても、なお、食い下がる私に
祠堂さんは小さく息をついた後
困ったように笑い、立ち上がる。


祠堂さんに続いて、私はあの人の所に向かった。




――…




探し人は厨房にいた。




「だーかーらー…悪気はなかったんだって…」

「傑は昔から、距離感おかしいの自覚して」

「しゃーねーじゃん、美人だったんだから」

「…後、スグリにべたべたするのやめてくれる?」

「べたべたはしてないし、傍にいるだけだし」

「スグリは!私の!!旦那さま!!!」
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