初めての恋のお相手は
収まるどころか激しくなる口論に
スグリさんは、参ってる。
……スグリさんのあんな顔、初めて見た。
憔悴しきっているスグリさんを
物珍しげに眺めていると、横で祠堂さんが口を開く。
「こゆと傑は相性悪いのよね。昔から
スグリが絡むと余計に」
「…スグリさん、大変ですね」
スグリさんに同情していると…
「あ、さっきの美女」
厨房の入口に立つ私達に気づいた
あの人が、私に顔を向ける。
その視線に、びくりと体が震える。
遮るように、祠堂さんが1歩前に出て、視界を塞ぐ。
「傑…?」
「分かってるって」
じとーっと
物言いだげに視線を送るこゆさんに
めんどくさそうに頷きながら
こちらにやってくる、あの人。
でも、直前で立ち止まると
「ごめん」
真面目な顔でそう言って、私に頭を下げた。
祠堂さんの後ろから
そっと様子を窺っていた私は面食らう。
「嫌な思いさせて、すんませんした」
あの人は顔を上げて、もう一度、私に謝罪する。
「……謝り方」
「そこは指摘してやるな」
不服そうに呟くこゆさんを
スグリさんは笑ってなだめる。
スグリさんは、参ってる。
……スグリさんのあんな顔、初めて見た。
憔悴しきっているスグリさんを
物珍しげに眺めていると、横で祠堂さんが口を開く。
「こゆと傑は相性悪いのよね。昔から
スグリが絡むと余計に」
「…スグリさん、大変ですね」
スグリさんに同情していると…
「あ、さっきの美女」
厨房の入口に立つ私達に気づいた
あの人が、私に顔を向ける。
その視線に、びくりと体が震える。
遮るように、祠堂さんが1歩前に出て、視界を塞ぐ。
「傑…?」
「分かってるって」
じとーっと
物言いだげに視線を送るこゆさんに
めんどくさそうに頷きながら
こちらにやってくる、あの人。
でも、直前で立ち止まると
「ごめん」
真面目な顔でそう言って、私に頭を下げた。
祠堂さんの後ろから
そっと様子を窺っていた私は面食らう。
「嫌な思いさせて、すんませんした」
あの人は顔を上げて、もう一度、私に謝罪する。
「……謝り方」
「そこは指摘してやるな」
不服そうに呟くこゆさんを
スグリさんは笑ってなだめる。