恋愛短編集10作品
自分のした事を正当化して、逸らした視線を戻し彼女を睨みつけた。
そんな俺に、やはり余裕の笑み。
【ドキン】
心臓の音が、静かな教室に響いているんじゃないかと思う。
「私は、あなたを待っていたのよ。私の事が嫌いなの?」
卑怯だ。
また、こうやって心惹かれて囚われる。
拘束の恋情に戸惑い、望みは際限なく貪欲になっていく。
「好きだよ。自分の願いが、言葉にならない程。どうしてくれるの?」
俺は、捕らえていた手首を解放した。
「くすっ。何を言っているの?共犯でしょ、私たち。」
俺の手首を捕らえ、近づいた身体。
軽く触れた唇。
共犯?
君の逃げない理由と、自分の失態を理解した。
それでも、後悔はない。
こんな危険な初恋に、想いは膨らんでいく。
……拘束の恋情……好奇心の果てに
end