嘘八百
普通のOL

 働いていると、日付感覚が薄れる。雪は毎年、いつの間にか年を越したり誕生日を迎えたりしていた。

 あの合コンから玲香から連絡がきて、昼のランチに誘われた。ということは、休日なのだと予想する。予想するまでもなく、カレンダーをチェックすれば良いのだが。

「雪、彼氏できた?」
「できないし要らないし」
「あたしはねー、ふふふ!」

 おやつ時。カフェでケーキセットを食していた玲香が、こちらにスマホの液晶画面を向けた。

 そこに映るのは、居酒屋の椅子に座るスーツを着た男性。20代だろう。

「格好良くない?」

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