嘘八百
「あ! ハイスペックイケメン」
「それは知らんけど」
「何者って、普通に商社マンの高身長高学歴高収入のイケメンじゃない?」
「アラソウ」
「雪のこと気に入ってたもんね。あれから会った?」
玲香も岬を狙っていただろうに、終わってしまえば過去のことだ。雪は複雑な表情をして、何を言うべきか迷った。
バイト先に来る。年齢を聞かれた。偶に一緒にコーヒーを飲む。
岬について、雪も知っていることが少ない。
「いや、その話はまた今度で」
「何よー、焦らさないでよ。気になる」
「それより。この男、見つけたらどうすれば良い?」
「とりあえず、私に連絡ちょーだい」