嘘八百

「あ! ハイスペックイケメン」
「それは知らんけど」
「何者って、普通に商社マンの高身長高学歴高収入のイケメンじゃない?」
「アラソウ」
「雪のこと気に入ってたもんね。あれから会った?」

 玲香も岬を狙っていただろうに、終わってしまえば過去のことだ。雪は複雑な表情をして、何を言うべきか迷った。

 バイト先に来る。年齢を聞かれた。偶に一緒にコーヒーを飲む。
 岬について、雪も知っていることが少ない。

「いや、その話はまた今度で」
「何よー、焦らさないでよ。気になる」
「それより。この男、見つけたらどうすれば良い?」
「とりあえず、私に連絡ちょーだい」

< 36 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop