嘘八百
最後に笑顔をつけろ、と約束でもしているのか、にこりと笑った。元々の顔の造形が良く、作り笑いは美しいものだった。その笑顔と、空気の読めない飯の食べ方で相殺できるくらいには。
がら、と半個室の部屋が開けられた。店員かと、話に夢中な面々は気付かず、雪だけが目を向ける。
「悪い、遅れ……た……」
整った顔が最初に雪を見てから、半個室のメンバーを見て崩れていく。最終的にじろりと幹事の男性を睨み、ぴくりと眉を顰めた。
合コンとは聞いていない、という顔だ。小さく息を吐く。