嘘八百

 平日の夕方、おやつを過ぎた頃。
 客足が途絶えると、雪は途端に暇になる。留まってるのも常連ばかりで、厨房の椅子で眠っていた雪が食器洗浄機の音で起きたところだった。

「何かプレゼント貰った?」
「なんでしたかね。なんとかレンジャーのベルトとか」
「へー、ベルトって実用性あんの」
「無いっすよ。どうします、俺が急にシャツ捲ってベルトつけてたら」
「ネットにあげてバズらせて広告収入得るかな」
「儲けないでくださいよ」

 外はすっかり寒く、ドリンクはアイスよりホットの方が多く出る。
 来週末には雪が降るとか。

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