嘘八百

 あれが欲しい、これが欲しい。
 よくスーパーのお菓子売り場で見る子供の姿を脳裏に浮かべる。

 雪は苦く笑った。

「確かに」
「下に四人いるんで、早くにサンタの方に行きました」
「へえ、サンタ側か。もっとサンタクロースに夢見てたかった?」
「どうですかね。もしまだサンタを信じてたら、ここで働いてなかったとは思います」

 酷い皮肉に声を出して笑う。それにつられて鈴炉も笑っていた。



 街中のイルミネーションの多さと、恋人の寄り添う姿を見るとやはりクリスマスが近いのだと実感する。
 ツリーに彩られた光にスマホを向ける面々を見ていると、後ろから肩を叩かれた。

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