嘘八百

 財力のある岬が、そうなる可能性は低いだろうが。

「サンタクロースに何貰ったことある?」

 興味本位で尋ねる。一緒に買った缶コーヒーを開けた。

「最初に貰ったものは、計算ドリル」

 えー、と雪が引いた顔を上げた。

「それは嬉しいのか」
「さあ?」
「欲しかったんじゃないの」
「起きたら枕元にあった」
「物欲とかないのかよ」

 無さそうだけれど。

 岬はケーキを口に運びながら雪を見る。

「欲しいもの、君はあるのか?」

 特大ブーメランだ。

「物欲の塊で、手に入れすぎた」

 肩を竦める。

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