初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
「…麻里亜、そろそろ麻彩にきょうだいを作ってあげない?」
「それは、二人目ってこと…?でも、真宙はあまり積極的には思ってなかったよね?」
「ん……麻里亜が麻彩を妊娠してた時、つわりとかだいぶ辛かっただろ?だから、またあの生活になるのはな…ってさ」
「…ごめんね、私が動けなくて家事もたくさんしてもらってたもんね…」
「あぁ、言い方が悪かったね、ごめん。そういう意味じゃないんだ」
「え?」
「…もっと子どもが欲しいっていう俺の我儘で麻里亜にまたあの辛さを与えてしまうのが嫌っていうか…申し訳なくて…」
「そうだったの……じゃあ真宙は二人目も欲しいと思ってるのね?」
「…うん……麻彩は一人目だし初めての事ばかりで大変なこともあるけど、でも、もっといたら楽しいだろうな……っていうか単純に、麻里亜との子なら何人でも欲しいって思ってるよ」
「ふふ、そうだったんだね。…ありがとう。私のことなら大丈夫よ。…確かに麻彩の時は本当につわりがひどくて真宙にも迷惑かけちゃったけど…でも精神的に辛かった訳じゃないから。それに、私も真宙の子なら何人でも欲しいし」
「麻里亜……ほんと?ほんとに二人目…いい?」
「えぇ、もちろん」
「じゃあさ、まだ時間もあるし、これから…」
「あら、真宙は明日から出張でしょ?だから今日は早く帰ってきたのよね?」
「…そうだけど…」
「なら、二人目は出張から帰ってきたら。…ね?」
笑顔でそう断ると「うっ……そんな…」なんて言って項垂れちゃった。
…あ、そうだった。今日は甘えん坊バージョンだったものね。じゃあ…
「真宙」
「…ん…?」
「明日の朝、ちゃんと起きれる?日中もちゃんとお仕事できる?」
「…え?」
「それがちゃんとできるのなら……麻彩のきょうだい…作ろっか。ふふっ」
〝子ども相手のお約束〞みたい、と可笑しく思いながら言うと、真宙の拗ねた顔が一気にパァッ!と明るくなった。
「ほんと?いいの?今日これから麻里亜を抱いてもいいの?」
「だ、だからその言い方は…」
「もちろん仕事には支障を来さない様にするよ、約束する。っていうか麻里亜を抱けるのなら、より一層仕事に励めるし!」
「や、だからその言い方はやめてって…」
「…何で?」
「何か…恥ずかしいし…」
「ふ……もう麻里亜は……ま、そういうところも可愛くて好きなんだけどね。…ホント麻里亜の恥じらう姿って堪らないんだよな…」
少し色気を含む顔で囁かれた上、耳元に軽くキスされ、自分でもカァッと顔が紅潮するのがわかる。
やっぱり、いくつになっても、結婚して何年経っても、真宙は私の王子様で、白馬の騎士だから……夫であっても憧れの様なものは抜けなくて、未だにちょっとしたことでドキドキしてしまう。