初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
「栗原さん…好きだよ……想い出にするんじゃなくて、俺と前に進もう!」
抱き締める腕に力が入る。
「でも…無理なの……私が結婚を嫌だと断れば…」
「社員が路頭に迷う?」
「うん…」
「その心配がなければ、栗原さんは俺のとこに来てくれる?」
「うん…もちろん徳永くんがいい」
そうまっすぐに俺を見て言う栗原さんの、涙を纏う頬に手を添えた。
「キスしたい」
「えっ…」
「イヤ?」
その問いに、栗原さんはふるふるっと頭を振ってくれた。
「イヤなわけない…好きな人だもん…」
「栗原さん…好きだよ。あの頃からずっと…」
かわいらしく俺を誘う瑞々しい唇にそっと唇で触れた後、続けて何度も口づけた。
「…もっとしていい?」
「…うん…」
真っ赤な顔で瞳を潤ませてる栗原さんが可愛いくてたまらない。
「嫌なら突き飛ばしていいからね」
それだけ言うと、俺は栗原さんの柔らかい唇を塞いだ。
そして、その可愛い唇を俺の唇で愛撫する。
…栗原さんの吐息が少し乱れてきた…
反応してくれる栗原さんが愛しくて…もう止まれなくなった俺は少し開いた唇に舌を差し込んだ。
俺の舌が栗原さんの舌を追いかけ、捕まえたら離さない、とばかりに縦横無尽に絡ませる。
あぁ…甘い……
柚子でさえ…栗原さんにかかれば何でも甘くなるんだな…
「ん…」
吐息と共に小さく声が漏れ始める。
「麻里亜…好きだよ」
唇を離すと栗原さんがとろけた顔でくたりと俺の胸にもたれかかってきたから、その愛しい人をぎゅうっと抱き締めた。
「麻里亜が欲しい」
「そ…それって…」
俺を見上げた顔が真っ赤だ。
「嫌?」
それには首を横に振った。
「でも…私は…」
「もう離すつもりはないけど……せめて今だけは…俺の恋人でいて、麻里亜」
「うん…」
赤い顔のまま、頷いてくれた。
「…うちにおいで」
「…うん…」