明日、先輩の彼女
「可愛い一年生だ。元気で何より」


この時から私はあけみんが大好きで、憧れだった。

もう行かないと、と我に返ったあけみんが手を振って行ってしまい、先輩と二人きりで取り残される。


「…姉弟でも、血は繋がってねぇよ」


ぼそりと隣から聞こえてきた独り言に顔を上げて、私は思わず息をすることも忘れて先輩の横顔に見惚れてしまった。

何、この人。気づかなかったけど、よく見るとめちゃくちゃイケメンだしめちゃくちゃタイプ…!

それにさっきまでの冷たい瞳と違って、あけみんの後ろ姿を見送る視線にはとても熱がこもっていた。

あけみんに対して姉だけではなく、特別な感情を抱いているのだと鈍い私でも気づいてしまう。


「…先輩!好きです!付き合ってください!」

「…は?」


なのに、気づいたら私は目の前の先輩に人生初めての告白をしていた。

さっきのナンパ男にグイグイいかない方がいいとか言ったくせに、恋に落ちた瞬間告白をする私はなかなかだと思う。

だけど、想いを止められなかった。

あけみんに恋をしていて切なげに見つめる先輩に、私は恋をしてしまったから。
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